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アリファリング No.5 生きる意味に永遠を告げよ

2010年02月15日 22:50

 

 生きる意味。とは何だろうか?

 人は何故生きる? 楽しい時に満足感を覚えるから? 愛しい人を悲しませたくないから? 死という事に少なからずの恐怖感を持っているから?


 否。

 そこに千差万別の意味があれど、人は生きる事に意味等持たないのだ。意味は探求するものであり、人は生きている故、意味を欲しがる。生きるとは、ごく自然である事なのだ。


 当然。

 少女が考えもしなかった見解。ごく自然でいられない少女は生きる意味の無さを露呈する事で死を促した。が、フェイルは違った。少女に生きる意味を諭す事に心の温もりを分け与えたのだ。


 氷河期に晒された彼女の凍て付く心は、フェイルは熱き太陽の日差しのよって溶かされた。氷は水へと変わり、目を通じて雫となりて、一粒、一粒を止まらなく。彼女はその場でわんわんと泣いた。



「呪われた悪心の黒翼は俺が少しでも覆い隠すから、だからもう生きる意味を見失わないでくれ」

「……うん」



 少女から自害の念が消え去った。フェイルは彼女の涙を自分の体で懸命に受けた。ひしひしと悲しみが伝わってくる。これが天災を宿した少女の苦痛、世界の命運を分かつ少女の苦痛。

 余りに、重い。


 フェイルはその場に倒れそうになった。


 終始泣き続けてようやく涙が枯れた後、彼女は全ての負が抜けたように立っていた。なんと凛とした風貌。最初に見た時にも増して、背中の黒翼にも違和感を覚えない程、凛としている。

 フェイルはこの時にして、ようやく当然の事を尋ねた。


「君、名前は?」

「アリファ=ベルモンド。貴方の名前は?」

「フェイル=ディアン。英雄アラン=ディアンの血を継ぐ者だ。父さんのした偉業に比べるには小さすぎる事だけど、君の悪心を必ずや至災の間に葬る。それが俺の今を生きる意味だ」


 それを聞いたアリファと微笑むと同時に手を差し出した。

「よろしく」

 アリファの声を聞いて、フェイルも微笑むと同時を手を出した。握手。


 絆。



「それでさ、困った事があるんだけど。俺、ここから出る道がわからない」

「大丈夫よ、私は元々泉から生まれた存在。この秘境の構造は把握してるわ」


 フェイルが安心した様に腰を抜かすと、アリファは手を口元に添えながら小さく笑った。

 その後、フェイルはアリファの案内の下、複雑な道のりを抜けると最初に落ちた穴の下まで戻る事で出来た。ルディブリアムに向かう支度を済ませる為、取り敢えず二人はフェイルの民家へと向かう。









存在はごく自然に。生きているが故に生きたい。

次回、旅立ちへの準備。先ずは民家にて。

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