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アリファリング No.10 決意し夜に意味を捧ぐ

2010年02月20日 10:34



 フェイルの表情が一気に青ざめていく。確かにそういう事態が有り得るという事はフェイルも理解していたが、それを真に起こる事等考えてもいなかったからだ。

 横風が痛い程に横暴。


「そんな事、俺が起こさせない。あいつは俺は護るんだ」

「その言葉がより重く責任をなす程、お前は自分の首を絞める事になるんだぞ? わかってそんな軽率な事を言っているのか?」


 余りに核心。

 ヨシアの言葉に反論する余地等、何も無かった。実際もし、明日アリファが不意に死んでしまえばフェイルは自分がどうなるか等、考えもつかなかった。

 絶望を一周したその先に待つ感情なんて知り得るわけが無い。



「決意する時は今何だぞ。別にお前がアリファの悪心を葬る事に反対はしない。だが、万が一を想定するなら、アリファには余り肩入れしすぎるな。それがお前の為であり、アリファの為だ」


 言葉を失った佇むフェイルを惨めに照らすかの如く、月夜が雲から逃れていた。痛々しい光がフェイルを突き刺す。

 フェイルは幾分か目を瞑ると、自分の中で心境を整理したのか。落ち着いた様で目を開いた。心には何か結論を抱いている様に、決意を胸に。



「それでも俺はアリファを護りたい。俺はアリファが好きだから。どんなに首を絞められようとも、それが俺の決意だ」


「一目惚れって怖いねえ」

 ヨシアは思わず微笑みをこぼした。自分が導こうとした答えとは違う答えがでたものの、ヨシアはフェイルの答えに十二分に満足していた。そういう意味での笑みだ。


「それがお前の決意なら、絶対それを捻じ曲げるなよ。アリファはお前が護れ。あんなベッピン死なせたら承知しねえぞ!」

「最初からそのつもりだ!」


 フェイルとヨシアは握った拳と拳をゴツリとぶつけた。

 決意し夜に意味を捧ぐ。



 その後、二人は共に満足すると、また扉を開けて静かに中へと入っていった。アリファのぐっすりと眠る顔を見て、二人は思わずニヤニヤとした。この笑顔を絶対に護り抜けるように今、決意固し。


 フェイルが「おやすみ」というとヨシアも「おやすみ」と返した。二人は明日のリスまでの道のりの為、じっくりと睡眠をとる。満足した心には直ぐに十分な休息が注がれ、堕ちていた日がいつの間にか顔を出そうとしていた。









決意し夜に意味は捧がれた。

次回、朝を迎え一行は向かう。


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コメント

  1. 紅蓮の双翼 | URL | -

    No title

    小説ガンバ~^^*

    いろいろと考えるのは大変でしょうがファイトです♪

    毎日?楽しく読ませてもらってます。(笑

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