--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アリファリング No.19 勝機を見つけろ!

2010年03月06日 14:11


「やけくそでも攻撃するしかない」

 何も攻撃をしなければ、バルログからの攻撃をただ受ける体制になる。
 それを避ける為にヨシアは間髪を入れず攻撃の流れを作った。通常弾を銃口に装填する。


「紅きにウェルダンの灯火を。ダブルファイア」

 高速に放たれたニ連弾の弾丸がバルログの頭部にヒットする。
 しかし無論、バルログにはダメージ等無く、それはバルログの奮いをフェイルからヨシアにシフトするものでしかなかった。

 バルログは標的をヨシアに変更し、咆哮をあげた。


「お前の相手は……俺だ!」

 背を向けたバルログにフェイルは渾身の一振りをバルログの頭蓋に当てた。
 これも無論、効くはず等無いが、また標的がフェイルへとシフトした。

 この一撃は相当にバルログの癇癪に触れたらしく、ヨシアへは最早見向きもしていなかった。


「馬鹿、自分から的になるな!」

 ヨシアは叫んだが、フェイルはそれに頷かなかった。

「俺が的にならなくてどうする。キングじゃないんだ、クイーンがとられたら負けなんだよ」

 ヨシアはそう言われてようやく冷静を取り戻した。
 そうだ、この戦いにおいて最優先すべきはアリファの命。勝利等二の次である。

「そうだな……俺達ポーンがクイーンを護るのは当然の役目だ」

 アリファは身を呈してまで戦っている二人に、ただ合掌をして勝利を祈った。



 バルログの鋭利な爪がフェイル目掛けて振られる。
 それは剣とも変わらぬ程であり、フェイルが剣に受け流すと金属音の様な鈍い音が響いた。

 二本の腕から、スナップを効かせて襲い来る……形容するならば鞭の如き二刀の剣。
 それは回避や受け流すというフェイルの防御手段を持っても、こと足りるものではなかった。


 一閃。フェイルの腹部から血が流れる。貰った一撃はただの爪にして余りに甚大。

「痛えなあ。どうすりゃいいんだ」

 フェイルは反撃に剣を一薙ぎバルログに入れるも、やはり効かない。これでは戦う以前の問題だ。


 一方ヨシアもアリファを前方で護る立場故、下手に手を出せなかった。じっくりと至高の策を練る。
 バルログにおける最難関はその硬質すぎる皮膚。故に、攻撃が筋部に届かない。

 物理は不可能、ならば……? その時ヨシアに妙案が一つ浮かんだ。
 この妙案はリスクを伴ううえ一か八かだったが、このままでは負けは確定している事もあり、ヨシアは勝負に出た。


「アリファ、この場を少し離れるからバルログの動向に警戒しとけ」

 ヨシアは銃口に何らかの弾丸を装填すると、バルログ目掛けて走っていった。
 それを見たフェイルは異様な状況を察して叫んだ。


「アリファから離れてどうするんだ、戻れ!」
「確かにポーンがクイーンを護るのは定石、だけどポーンだって行き詰まりの盤面に活路を見つけりゃ飛び込むさ!」
「まさかお前……見つけたのか? 勝機」
「見つけたさ、問題は硬質な皮膚。ならば皮膚を焼けばいい、火に硬質は意味をなさない」


 ヨシアの銃口に装填されていたのは、炎弾であった。
 完全にフェイルにのみ気を集中していたバルログは急襲に対する反応が遅れた。

 その隙につけこんでヨシアは詠唱を唱える。









絶望の最中、見つけた勝機! 勝てる……か?

次回、勝機を転機に、勝負は加速する。


現在35位 目標トップ10 応援求む。

1クリックが世界を変える。

スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://no1really.blog122.fc2.com/tb.php/25-75f498eb
    この記事へのトラックバック



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。