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アリファリング No.31 絶対放さねえ

2010年04月07日 17:01

 リヴァンは剣を振り上げると、フェイルを倒した時と同様の鈍重な殺気を放った。
 ヨシア達はそれを見て、再度視界を逸らさぬ様に構える。
「フォウリルの煌く翼。靡け、伝え、奮い飛ばせ。ソウルブレイド」
 リヴァンが詠唱を終え、剣を振るうと、光の刃がヨシア目掛けて飛んできた。
 予測していぬ飛ぶ斬撃にヨシアが為す術を持たずにいると、横からリツカがそれを弾いた。
 金属が衝突したかの様な甲高い音が至災の間を響き渡る。
 リツカはヨシアにアイコンタクトを取ると、リヴァン目掛けて飛び込んだ。
 それに合わせてヨシアは装填した煙弾をリヴァンの足元に放つ。
 リヴァンの視界は、放たれた煙幕によって奪われた。
「煙幕か。足音に耳を澄ませば、何の意味も持たない」
「果たしてそうかしら?」
 リツカの足音が止むと、何かがリヴァンの足元に落下した。
 最初は落下物が判断出来なかったリヴァンだったが、状況からそれが何かは直ぐに察せた。
「小癪な……!」
 爆音と共に、煙幕が吹き飛ばされた。
 リツカがリヴァンに放った爆弾が爆発したのだ。
 しかしリヴァンは上空に飛ぶ事によってそれを回避していた。それを見てリツカが飛び込む。
「輪、縁、伝、蘭、論、端。サベッジスタブ」
 素早く織り成される六連撃がリヴァンを襲う。リヴァンはそれを剣で全て受けきった。
 笑みを浮かべると、余裕を見せてその場に着地する。
「俺を空中にあげたのは良案だが、これが実力の差だ」
「北方の氷猫と南方の凍犬よ。相対なれど東方を向け。クーリングエフェクト」
 リツカとの攻防の最中にリヴァンの背後を取っていたヨシアは、不意打ちを仕掛けた。
 余裕を見せた事もあり、次の反応に出遅れたリヴァンは氷の息吹を足に受け、移動を封じられる。
「しまった!」
「好機はやらないと行った傍から余裕見せてんじゃねえよ」
「貴方の事だからまた斬ろうとしても、また剣で防ぐんでしょう?」
 リツカはリヴァンの足元に手持ちの爆弾を全て落とした。
 ヨシア達は急いで端に逃げ込むと、爆弾は爆発に爆発を重ね、大爆発を起こした。
 しかし至災の間は全く揺らぐ事無く、火薬臭がヨシア達の鼻をつんとさせる。

「フェイルは巻き込まれてないのか!」
「大丈夫、範囲外よ」
「そうか」
 ヨシアは大きく息を吐くと、銃を下ろした。
 逆の手で髪を掻き毟ると、今度は落ち着いた様に息を吐き出す。
「終わったな。後はアリファをどうにかしねえと」
「それとフェイルの手当てもね」
 リツカも安堵し、短剣を下ろそうとしたその時だった。
 後ろから突如リヴァンが迫り、ヨシアの背中に剣を突き刺す。
 リツカが理解しないまま本能的に短剣を奮うと、リヴァンは剣を引き抜きそれを回避した。
 剣を引き抜かれたヨシアは、吐血するとそのまま倒れこんだ。
「余裕というのは、油断とは違うものだ」
「何故あの爆撃を受けてまだ立っていられるの!」
「爆弾が爆発すると同時に、ソウルブレイドをぶつけさせて貰った。まさか只の爆撃で倒せるとでも?」
 リツカの顔が青ざめた。リヴァンが戦闘の最初に放った「油断するな」という言葉に嫌に染みる。
 リヴァンは額を伝ってきた血に気づくと、裾でそれを拭った。
「ソウルブレイドで完璧に防ぎきれなかった辺り、お前等も中々健闘したと言える」
「健闘じゃない、私達は勝つのよ! サベッジスタブ!」
 素早く六連撃に転じたリツカだったが、リヴァンはそれを容易くかわすと、リツカの背後を取る。
 防御の追いつかないリツカを斬り込もうとするリヴァンだったが、足に違和感を感じそれを停止した。
「汚い手で俺に触れるな」
 血みどろの手で靴を掴むヨシアを、リヴァンは逆足で蹴飛ばす。
 しかしそれでも尚、ヨシアは靴から手を放さない。
「小賢しい」
「この手は絶対放さねえ。放したらリツカがやられちまう!」
「だったら何処まで耐えられるかな」



激戦も一瞬が事を窮地に追い込む。
死に物狂いのヨシアが見せる最後の粘りが生むのは?

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コメント

  1. ハタハタぶりっこ | URL | -

    こんにちわ。ハタハタと申します。コメントありがとうございます。アリファリング、タイトル、バトルシーン共に、カッコイイです!また、読みに来ます。

  2. りぼ | URL | -

    いえ、此方こそコメントありがとうございます。
    アリファリング、良ければ読んでやって下さい!

    まだまだ未熟ですけど(汗)。

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